生涯教育(CE)

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2021/10/31

第186回コラム「Zoomを活用したバーチャル薬学国際交流」

城戸和彦, Pharm.D., MS, BCPS, BCCP

 2020年以降のコロナウイルス流行に伴い、薬学教育や薬剤師業務は多方面に影響を受けた。その中でも、大きな影響を受けたことの一つが国際交流である。逆境の環境下で、各大学は工夫を凝らして国際交流を行っている。例えば、私が現在勤めているウエストバージニア大学薬学部では、2021年4月から、Zoomを利用したバーチャル国際交流を北里大学病院薬剤部と連携して開始した。今回は、このバーチャル薬学国際交流プログラムについて紹介する。

 ウエストバージニア大学薬学部と北里大学病院薬剤部のバーチャル国際交流は、これまで計2つのセッションを開催した。1つ目のセッションは、両施設の紹介、アメリカと日本薬学教育の違いなどを議論した。2つ目のセッションでは、両施設のレジデンシープログラム紹介を行い、両国間でのレジデンシー教育の比較を議論した。各セッションは1時間程度で、セッションは、各施設のプレゼンテーション(10分程度)を行い、その後Zoomのブレークアウトルーム機能を使ったスモールグループディスカッションを行った(20分程度)。メンバ―構成は、ウエストバージニア大学薬学部からは、薬学教員(4-5名)、薬学生(4名)、レジデント(4-5名)が参加し、北里大学からは、薬学教員(2-3名)、レジデント指導薬剤師(3-4名)、レジデント(8名程度)が参加した。開催頻度は、年4回を予定している。

 過去2回のセッション参加者からのフィードバックを踏まえて、今年11月からは循環器、感染症、オンコロジー領域の患者症例を使い、各国の医療システムや文化の違い、ガイドライン指針の比較、両国の治療アプローチの違いを学ぶことを目的として症例検討を行う予定である。来年には、バーチャルジャーナルクラブも開催する予定である。

 海外研修など、国際交流を現地で行うメリットは多くあり、新型コロナウイルス流行が沈静した後は再開できることを願う。一方で、現地で行う国際交流の再開の有無に関わらず、今回のような遠隔で行うバーチャル国際交流は非常に重要になることを認識した。費用の面、効率性、そして長期的に行える面など、多くのメリットがある。今後は、バーチャル国際交流と現地での国際交流を織り交ぜたハイブリット式の国際交流が主流になることが推察される。

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