第174回コラム「薬剤師のためのe-Learningリスト」
岩澤真紀子,Pharm.D., BCPS
今年度はCOVID-19の感染拡大により数多くの学会が中止あるいはオンライン形式に変更となった。このような状況の中、生涯教育単位の取得に苦労している薬剤師も多いのではないだろうか。今回は、代表的なe-Learningの特徴について述べる。活用されたい。
- 日本病院薬剤師会e-Learning(https://jshp-elearning.jp/elsnr/)
受講料が年度毎であり、会員の場合、年度当たり5000円である。領域Ⅰ(医療倫理と法令を順守する)とⅡ(基本的業務の向上を図る)の講座があるため、日本病院薬剤師会の認定を取得したい人には便利である。1講座あたり45~90分で0.5~1単位。2019年度の講座数は65であった。視聴(1講座)できる。日病薬病院薬学認定薬剤師、専門薬剤師、生涯研修の単位として認められる。
2.メディカルナレッジ:医療教育研究所(https://www.medical-knowledge.net/)
ニーズに併せた料金設定(1年あたり無制限:22000円、120講座40単位:18000円、60講座20単位15000円、30講座10単位13500円)で、1講座30分で3講座1単位。講座数は1032講座(2020年1月)と、断トツの講座数である。視聴(2講座)できる。日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師、緩和薬物療法認定薬剤師、老年薬学認定薬剤師、日本薬局学会認知症研修認定薬剤師の単位として認められる。
3.PharmaStream:日本薬剤師研修センター(http://www.pharmastream.net/phs-wbt5/)
1年あたり33000円で、登録してから1年有効である。1講座45~90分で0.5~1単位。視聴(1講座)できる。講座数は378で、日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師の単位として認められる。
4.副作用診断教育プログラム:徳島文理大学(https://kp.manabinaoshi.jp/index.html)
無料の講座がいくつかあるが、来月12月より料金設定が変更になり、無料の講座も有料になるため、活用される方は早めに申し込むことをお勧めする。ベーシックレクチャー(バイタルサイン等)1シリーズ1000円、副作用診断講義1シリーズ3500円。全部受講しても24000円程度。内容が若干古いものもあるが、無料で日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師の単位取得ができるのは魅力的である。講座数は39で、視聴(1講座)できる。
5.MPラーニング:メディセオ(https://www.mp-learning.com/)
1年あたり15870円。JPEC認定取得者用は別料金設定があり8380円。1回30分で、3講座1単位。視聴(1講座)できる。講座数は2007年~2019年で814あるが、古いものもある。コンテンツは薬局向けが多い。
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勉強になる記事を読ませて頂きありがとうございます!
私は、徳島の株式会社ボン・アームで薬剤師をしている武政景太と申します。
我が社代表や徳島大学薬学部 土屋先生が参考にされた岩澤先生の書籍『薬剤師のための臨床思考力のトレーニング ケースで学ぶ薬物治療』もご紹介頂き日々の仕事で、参考にしています。
そこで、もしお時間あれば、オンラインなどお話し聞かせて頂くことは可能性でしょうか?
よろしくお願い申し上げます。
投稿: 武政 景太 | 2021/06/17 12:12